愛知県知多市にて心療内科・精神科・児童精神科を診療する「新舞子メンタルクリニック」についてご案内します。

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内観療法体験記

2015.春
40代 女性

私が「新舞子メンタルクリニック」に初めて受診したのは3年半ほど前でした。
その時長男は20才でしたが、中学の頃に不登校になり、児童精神科のドクターから発達障害があると言われました。
「不登校」と「発達障害」、この事を私は受け入れることが出来ずにいました。
そして、息子は「うつ」になり、家庭内暴力が起こり、私は息子に対して腫れ物にさわるように接し、顔色をうかがいビクビクする毎日でした。
それがゆえに、さらに息子の暴力は増していき、まるでドラマのワンシーンのようなすさまじいものでした。
息子の主治医の先生の「18~19才には落ち着いてくるから」という言葉を信じて耐えてきたのに、なかなか落ち着かない息子。先の見えないトンネルの中で、私はもちろん主人も二男も家族みんなが、心身共に極限のところまできていました。

そんな時に新聞で「新舞子メンタルクリニック」を知り、さらに内観をしていることを知りました。
何度かの診察の後、永田先生から「内観をしてみますか?」と言って頂いた時は心から喜びました。なぜならば、私は内観という言葉を身近に感じていて、とにかく内観をしてみたい!!自分が変わらなくてはこのままになってしまうという思いでいましたから
でも、私の知っている内観とは少し違っていました。
私は、息子との関係そして今の状況を変えたい一心だったので、息子に対しての内観を最初にしたいと伝えたところ、「基本的には、だれでも最初は母に対しての内観をして頂きます」と言われ、少し残念な気持ちと焦りもある中、母に対する内観をしました。
母に対する内観が終わりに近づいた頃、息子との関係が変わっていきました。
私は息子に対して自然に接することが出来るようになり、以前の様に顔色をうかがったりビクビクすることも少しずつなくなりました。冗談を言い合えるようになり、さらに今まで決してなかった大声で笑い合えるまでになりました。

今では息子も24才になり、就職し働くまでになりましたが、「いつもありがとう」「今日もご飯を作ってくれてありがとう」などと言ってくれるようにもなりました。
たしかに息子のことで8年間本当に苦しく辛い地獄のような日々でしたが、一番辛かったのは息子だったと思います。息子がこのような事にならなければ、私は高慢な母で自分勝手な人間で生き続けたと思います。
息子のお陰で色々と気付かせてもらい、成長させてもらいました。
多くの方々に支えて頂いたことを感じることもあり、この8年間は決して無駄な時間ではなく貴重な時間だったと改めて感じます。
そして、何より永田先生や高橋さん、スタッフの皆さんの元に来られたこともこの事があったからだと思います。

今、こうして幸せな日々を過ごさせて頂いています。
まだまだ足りない自分、気付いていない自分がいますが、これからも内観を通して少しでも成長させて頂けたらと思います。
ありがとうございました。

*この体験記につきましては、ご本人の許可を頂いて掲載しております。

*息子さんのことで悩み苦しんでみえた方が、内観を通し自分を見つめられる中で、様々なものを感じ、気付かれ変わっていかれました。
親が変われば子も変わる
この方は、今も熱心にこつこつと内観を続けられています。

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